試合観戦記(2004年春季リーグ戦)


無難に快勝!

  ∇法政1回戦(5月15日)  (慶大1勝)

慶應義塾大学
法政大学

[慶]●合田、日暮−岡崎
[法]中野、鶴岡、錫木、猪子−植野、渡辺
【本】早川(慶)
【二】村上(法)

 今日はまさに「快勝」という言葉が 相応しい試合だったと思う。打線は初回から上手く繋がりを見せ、早川のタイムリー 法政山下のエラーにより早くも2得点。先発合田もそれで気を良くしたのか、法政打線を最初の1巡目はパーフェクトに抑える見事な立ち上がり。やはり彼の持ち味は外角、内角ギリギリのボールを振らせて撃ち取ることだと思うが、今日のように上手く決まると見ていても楽しいものだ。
 その後、中盤までは膠着状態となり、6回にやや疲れが出始めたのか合田がつかまり遂に1失点。しかし、今日の塾野球部は見ていて守備、打撃ともに観客に不安を感じさせない勢いを見せつけていた。(因みに今日は堤野がセカンドスタメンで出場というイレギュラーな起用もあったが、守備は無難にこなしていた。)7回に早川が弾丸ライナーをレフトスタンドに叩き込むなど3得点して法政を引き離すと、8回にも更にダメ押しとなる1点を追加。投げても8回から合田をリリーフした日暮がこれまでの不調ぶりが何処へ行ったのか?というような好投を見せて法政打線をシャットアウト。優勝へ向けてのリーグ後半戦、見事に快勝スタートとなった。
 今日は与四死球も僅か1つと少なかった。逆に法政は9つも出したのだが、リーグ序盤の慶應もそうだったように、これが勝敗を決する上で重要なポイントとなることがハッキリしただろう。
 明日は恐らく東大戦で初勝利を挙げた1年生加藤が先発するものと思われる。昨夏法政二高に高校野球生活の幕を下ろされた彼にとってこのユニフォームには特別な思い入れがある筈。是非その悔しさを神宮の舞台で晴らして欲しい。

2004年05月15日 22時08分31秒



誕生!先発と代打の柱

  ∇2回戦(6月2日)  (早大2勝)

東京大学
慶應義塾大学

[東]高橋、木村−升岡
[慶]●加藤、日暮、合田−岡崎
【本】早川、小西(慶)
【二】宮田(慶) 北野、木曽2(東)

 昨日の快勝で勢いに乗りたい塾野球部だったが、今日も投打とも上手く噛み合って東大に2連勝。2つ目の勝ち点を挙げた。
 今日の収穫はやはり1年生左腕加藤の初先発、初勝利だろう。球速はそれ程無い(120キロ代)ので、基本的にはかわすピッチングが持ち味となる投手。今日の様子からすると完投はちょっと苦しい感はあるが、それでも6回を被安打5、2失点、与四死球1と無難に抑えてくれた。これまで投手陣で苦しんできた塾野球部としては、合田に加えてもう1人先発投手の目処がついた事は非常に喜ばしいことであろう。
 打線も今日は犠打を多用して安打で返すという教科書通りの攻撃が度々見られた。 また、早川をはじめクリーンアップに当たりが出てきた事は、法政戦に向けての大きな弾みになったと思う。そして忘れてはならないのが、これまた1年生宮田の活躍。 昨日、今日とショートでスタメン出場を果たしたが、あわせて8打数4安打3打点、盗塁3という成績を残した。守備ではエラーを見せてしまったが、こちらも次戦以降、更なる活躍、成長が期待される。
 代打陣にも心強い存在が誕生した。今日は4年生小西が見事なレフトへのHRを見せてくれた。これまでも何度か代打出場をしていたが、明治戦では良い場面で三振を喫してしまっていただけに今日のHRをキッカケに吹っ切れてくれたらと思う。あとは今日も残念ながら代打凡退してしまった1年生佐藤翔。190センチを超えるこの大型選手の活躍も早く見たいものだ。
 東大戦2戦で段々と塾野球部の良いところが見えてきたように思う。次は1週間空けて法政戦。法政はマスコミも賑わした通り、今は不調のどん底にある状況だ。塾野球部としてはここで一気に2連勝して最終週の早稲田戦には優勝をかけて臨んで欲しい。

2004年05月02日 16時58分00秒



勝利は素直に喜びたい、でも・・・

  ∇東大1回戦(5月1日)  (慶大1勝)

慶應義塾大学
東京大学

[慶]●合田、日暮、川口−岡崎
[東]松家、松岡、山口−升岡
【本】結城秀、池辺2(慶)
【三】池辺(慶)

 明治に勝ち点を奪われてもはや後の無い野球部。今日の相手は昨秋、最終的に勝ち点はとったものの、第2戦で苦杯を喫した東大である。不安な気持ちを抱きながら今日を迎えたファンは私以外にもいらしたのではないだろうか?
 因みに私は所用により2回裏からの観戦であったが、今日は東大のエース松家に対して終始押し気味に試合を進めた。池辺の2HRをはじめ打線が12安打という活躍を見せて8得点を挙げての快勝であった。 しかし、結局塩谷、早川、中村のクリーンアップトリオがノーヒットに終わっており、明日以降も試合が続く事を考えると 不安材料を残した事は否めない。
 投手陣は6回まで先発合田がエラーのランナーを1人許しただけの、文字通り見事なピッチングを見せていたが、何故か7回に打順がまわってきた際に代打を送られてしまった。何かアクシデントか?とも思ったが、合田はファールグランドで普通にダウンを行っていたのでそういう訳ではなさそうだった。となれば、投手陣に不安を抱えるチーム状態を考えて、明日の合田登板を睨んだ交代劇なのかもしれない。しかし、私としてはむしろ続投させてノーヒットノーランを狙わせた方が、結果的に記録達成とならなくとも、チームの一体感やモチベーションが上がってプラスの結果が生まれるのではないか?と思った。ましてやその時点で7点リードしていたのだから・・・。
 その後、リリーフした日暮は2イニング被安打3に1失点。川口は最終回を無安打無得点に抑えたが、両者とも迎えた打者数からすれば投球数が多かった。残念ながらまだまだコントロールに不安が残る状態と言わざるを得ないだろう。
 まずは先勝したが、まだまだ安心は出来ない。明日は更に気持ち良い勝ち方をして 法政戦に向けての弾みをつけて欲しい。でもやはり今日の勝利は素直に喜びたいと思う(笑)。

2004年05月01日 20時30分28秒



遠のいた優勝

  ∇明治3回戦(4月26日)  (明大2勝1敗)

明治大学
慶應義塾大学

[明]●一場−大森
[慶]合田、日暮、大伴、小林、加藤−岡崎
【本】宇津野(明)
【三】原島(明)
【二】菅谷、大森(明)

 今日の敗戦で優勝は遠のいた。しかし、昨日も書いたとおり内容的に優勝を狙えるチームのものではないようにも思う。 今シーズンは兎にも角にも投手力が極めて大きな課題である事がハッキリとした。
 各投手が昨日に続き、毎回のように四死球を連発。さすがにこれでは勝てないだろう・・・。合田は一昨日とは打って変わっての制球難ぶりを見せてしまったし、日暮は四球のランナーを置いた状態でHRを打たれた為、更に傷口を広げる結果となった。開幕以来不調が続いている小林に至っては私に言わせて貰えば何故今日登板したのかがわからない。公式戦というのは選手の「リハビリ」の場では無いような気がするのだが・・・。
 結局無失点に抑えたのは大伴、加藤といった2人の1年生左腕だけ。特に加藤は今日登板した投手の中で一番長い4イニングの投球となったが、被安打1、6奪三振と見事な活躍であった。
 打線に関しては一場が相手だけにそうそうチャンスが巡って来ないことは覚悟していたが、4回のチャンスで一気に畳み掛けられなかったのが響いた。安打、四球、エラーなどを絡めて一場から3点をもぎ取った後の1死1、3塁のチャンスで2者連続三振は痛すぎた。ここでもう少し追加点を稼げれば、その後の流れを変えることが出来たかも知れない。
 しかし、一場投手に関しては見ていて「荒れ球」の印象が強い。よく球を見て、キワドい球をカットする粘りを見せる事が出来れば、四球を選べる投手なのではないかと思うのは私だけであろうか?つまり打者自らの力によってチャンスを導き出す事の出来る投手だったと思うのだが如何だろう?明治戦が終わった今、こんな事を言っても仕方ないのだが・・・。
 いずれにせよ、これで優勝は大きく遠のいた。状況的には新戦力の台頭などもあって、必ずしもマイナス材料ばかりでは無いだけに非常に残念。しかし、可能性がゼロではない以上、残りの試合には全部勝つつもりで挑んで欲しい。まずは週末の東大戦。昨秋苦杯を喫している相手だけに今度こそ完勝してもらいたい。東大も今シーズンは早稲田を破るなど昨秋以上に強力になっている印象があるだけに決して侮れないが、好ゲームを期待する!

2004年04月26日 18時36分29秒



どうせなら大敗してやれ!

  ∇明治2回戦(4月25日)  (1勝1敗)

慶應義塾大学
明治大学
10

[慶]川口、小林、大伴、堀、加藤−岡崎
[明]●清代、堀、水田−大森
【本】宇津野(明)
【三】田中啓(明)
【二】幸内、西谷、清代(明)

 投げやりなタイトルに見えるかも知れないが、要は六大学野球においては得失点差は関係ないので、1点差だろうが10点差だろうが記録上は同じ1敗だという事が言いたかったのである。裏を返せば今日の試合はそうでも思わなければいられないような展開だった。
 初回から川口の一人相撲で4失点。その後リリーフの投手陣も四死球、被安打の嵐で結局合計10失点・・・。また、キャッチャー岡崎も数回にわたって後逸・・・。打線も明治先発の清代からは早川の内野安打が出たのみ・・・。清代が交代したあとの8、9回で1点ずつ奪って何とか完封負けは脱したものの、とても優勝を狙うチームの試合には見えなかった。(因みに余談ではあるが、明治の清代はテンポの良い投球で、しかも内角のストレートが面白いように決まっており、見ていて楽しい投手だった。)
 今日は幸か不幸かこのような試合展開だった事によって自ずと1年生に出番が回ってきた。決して良い形ではないが、経験を積むという意味で彼らにとっては良かったのではないだろうか。膿(うみ)は今日出し切ったと言う事で考えたい。とにかく明日の試合で勝ち点は取って欲しい!

2004年04月25日 16時59分56秒



辛抱の勝利

  ∇明大1回戦(4月24日)  (慶大1勝)

明治大学
慶應義塾大学

[明]一場−大森
[慶]●合田−岡崎
【二】田中啓、菅谷2、西谷(明)

 今日はプロ注目の明大一場を前に打線は苦しみ、守っても再三再四ピンチを迎えた試合だった。見ている側としてはヒヤヒヤさせられたが、先発合田の粘り強いピッチングは見事だったと思う。終盤は疲れも出たのか、ややボールが先行気味だったものの、今日は四死球3、奪三振8という結果。前回に比べてコントロールがかなり改善された訳だが、これが無失点に抑える大きな要因になった事は間違いない。
 守備陣もノーエラー、しかも5回には主将中村によるライトから見事なバックホームでピンチを凌ぐなど良いところが見られた。攻撃に関しては2回の1死満塁からの併殺打や8回チャンスでの打者走者暴走など少々不満の残る内容であったが、相手投手が一場である事を考えれば、タイムリーヒットでの1得点も上々の結果だろうか(タイムリーヒットの結城秀作選手、お見事!)。
 これまで数々のドラマを演じてきた明治戦だけに(義塾にとっては有難くないドラマが多いが・・・(笑)。)先勝しただけでは勿論油断はできない。明日は是非総力戦で是非勝ち点をモノにして欲しい!

2004年04月24日 21時54分37秒



課題を残す初勝利

  ∇立教2回戦(4月11日)  (1勝1敗)

立教大学
慶應義塾大学

[立]池田、三村、平田、三浦、大川−高橋泰
[慶]合田、●日暮−岡崎
【二】中村2(慶) 多幡(立)

 昨日の嫌なムードを振り払う事が出来るかどうか、に注目した今日の立教2回戦。初回、慶應はいきなり得点を挙げると、その後もクリーンナップの活躍などによる理想的な点の取り方をして昨日の6失点とは逆に6得点。バントミス、走塁ミスも目には付いたが、安打についてはセンター返しなどのクリーンヒットが目立っており、結果的には上々の出来であったと思う。
 しかし、問題はやはり投手陣。先発合田、リリーフの日暮ともに四死球を連発した。今日は相手打線の効率の悪さも手伝って失点こそ1で済んだが、昨日に続いての投手陣の制球難は残念ながら塾野球部への不安を払拭するには至らなかった。しかし、アンダースローの合田は見ていて面白い投手。もう少し、コントロールが身に付けば大化けするのではないか?という期待を抱かせてくれた。
 課題はありながらもまずは初勝利を飾った。明日は再び慶立の小林対決になるかも知れないが、慶應の小林には立ち直りを、 そして打線は今日の調子の維持を期待したい!

2004年04月11日 19時23分49秒



出端はくじかれた・・・

  ∇立教1回戦(4月10日)  (立大1勝)

立教大学
慶應義塾大学

[慶]小林、川口、堀−岡崎
[立]●小林、日野−高橋泰
【二】比嘉、友永(立) 岡崎(慶)

 塾高の敗戦を見届けた後、そのまま神宮へ向かった。今日は六大学の開幕日だが、運良く慶大の試合は第二試合に組まれていた為、観戦出来たのである。
 球場に着くと1回ウラ立教の攻撃中であったが、早くも相手に3点が入っていた。 先発小林の投球を見ているとコントロールが激しく乱れている。しかもスコアボードを見ると与四死球が早くも3個。失点の状況はおおよそ想像出来た。その後は何とか持ち直したものの、リリーフの川口も打ち込まれ、チームとして結果的には6失点。
 また、打線も残念ながらオープン戦観戦時の不安がそのまま的中してたったの4安打。併殺崩れの1点を含む2得点に留まってしまった。これではいつものシーズンと同じ・・・。
 正直、優勝を狙うにはあまりに苦しいスタートだ。はっきり言って殆ど良いところの無い試合だった。しかし、まだ勝ち点を落とした訳ではない。終盤には攻撃陣も良い形になってきていたので明日以降、投打とも奮起して欲しいものである。それから今日は宮田(東北高)、青池(静岡)と2人の一年生が途中出場ながら神宮デビューを果たした。彼らの今後の活躍も併せて期待。

2004年04月10日 22時45分39秒



3年ぶりのオープン戦

  ∇オープン戦(4月3日)

明治安田生命
慶應義塾大学

[慶]小川弘、山崎、加藤、大伴、堀、川口、谷口−岡崎

 今日は下田グラウンドまでオープン戦を見に行った。オープン戦を観戦するのは実に3年ぶりだったが、たまたま今日は大学の入学式だったようで日吉駅はスーツ姿の新入生でごった返していた。
 さて、試合の方は社会人の明治安田生命を相手に0−4の完封負け・・・。しかし、今日は負けた事よりもむしろ打線が沈黙してしまった事に不安を感じた。というのも今日出た安打は私の記憶が確かならば たった2本だけで、いずれも代打で出場した戸塚(海城)滝口(宇部)両選手によるもの。つまり、レギュラーメンバーからは快音が聞こえなかった訳だ。相手投手の調子にもよる為、一概に判断出来ないが、開幕を来週に控えた時期だけに今季もまた「貧打の慶應」などと言われてしまうのか?という嫌な考えが頭の中をよぎった。
 因みに投手陣に関しては各人でだいぶ差が出た形だ。今日は小川弘朗(1〜3回)、山崎慎太郎(4回)、加藤(5回)、大伴(6回)、堀(7回〜8回1死)、川口(8回1死〜)、谷口(9回)と7人の投手が登板したが、堀、谷口両投手は相手打線に見事につかまってしまった。また期待の1年生左腕加藤投手は失点こそ無かったが、 制球が定まらず、与四球によるランナーを背負う苦しい投球だった。投球フォームもまだ荒い感じがしただけに春季リーグはどうかな?という気がしたが、これからの選手なので期待したいものである。因みに他の投手陣は概ね無難な投球を見せており、 各自任されたイニングを無失点で切り抜けた。
 あと気付いたところとしては捕手の岡崎の捕球ミスがちょっと目立った事。今日は盗塁を刺すなど良い場面もあっただけに 捕球も修正されればランナーを背負った投手陣がもっと思い切って投げられるのでは?と感じた。
 今日は慶應野球部には見せ場が殆ど無かった為、観客としてはいわゆる「面白くない試合」だったが、オープン戦という事で首脳陣としても色々な選手の状態を試してみたいという気持ちがあったのかも知れない。いずれにせよ来週にはもう開幕。良い試合が見られる事を期待したい。

2004年04月03日 22時26分22秒


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