試合観戦記(2003年秋季リーグ戦)


最終戦

  ∇慶早2回戦(11月2日)  (早大2勝)

早稲田大学
慶應義塾大学

[早]●越智、宮本−坂本
[慶]中根、参鍋、清見、小林康−岡崎
【本】坂本(早) 角屋(慶)
【三】由田(早)
【二】鳥谷2、田中(早) 松田、早川(慶)

 試合には負けた。正直目の前で全勝を決められた事はファンとして非常に悔しい。しかし、野球部は前日とは違って最終戦にふさわしい試合を演じてくれたと思う。
 今季を通じてのレギュラー4年生は松田ただ1人。3年生主体のチームだっただけに来季はやはり4年生主体だった2000年のような強力なチームになってくれる事だろう。春は絶不調だった早川も最終戦で2安打して最後まで首位打者争いに関わるという慶應野球部4番に恥じない活躍を見せつけた。春ベストナインの中村は今シーズンも3本塁打。慶應義塾にこだわり、一浪の末に入学した努力の人だけに来季以降の更なる飛躍を期待したい。今季を見る限りでは投手陣にはやや不安が残るが、初先発の1年生左腕中根は大舞台でまとまった投球を見せてくれた。2年小林康に並ぶ来季以降の先発投手候補の1人となったのではないだろうか?「走・守」ではまだ未熟な面を見せていたキャッチャー岡崎も法政戦に続き「攻」の部分では非凡さを表してくれた。こちらもやはり1年生、今後の成長が期待される。その他、主に代打で活躍した仁科、金森らにも期待したい。
 去り行く4年生もファンの心には色々と思い出を残してくれた。個人的には何と言っても清見。慶應志木高OBとして初の慶應野球部エースの座をつかみ通算16勝を挙げた。結局早稲田からは勝利を挙げる事が出来ず、それが残念ではあったが、まさに同窓生の誇りと言える活躍を見せてくれた。シーズンを通じて唯一の4年生レギュラーだった松田は俊足を存分に発揮して最後のシーズン盗塁王に輝いた。最近は出番がめっきり減ってしまった角屋は最終戦で意地の代打HRを放ってくれた。そして、これまでは控えに甘んじてきた小林基、参鍋両投手も今シーズンにて初勝利を挙げて神宮を去ることが出来た。彼らをはじめ神宮でプレーできた4年生、逆に一度も舞台に立てなかった4年生それぞれではあるが 皆にお疲れ様と言わせて頂きたい。試合を見ている我々は表に出てくる選手ばかりに目が行ってしまいがちだが、その裏でサポートに徹している多くの選手の存在があってこそチームが成り立つもの。慶應野球部で過ごした4年間を今後の糧として下さい。
 それから應援指導部4年生も長きに亘る神宮応援お疲れ様でした。特に鈴木隆弘主将、應援指導部始まって以来といわれるリーダー幹部1名という窮状を見事に乗り切った姿は立派でした。私が学部4年生で神宮に通い詰めていた当時、彼の同期にあたる1年リーダーは10人以上いたが、次第に人数が減って最後は彼だけになった。それだけに思い入れがあったが、きっと記憶に残る主将になる事と思う。
 今シーズン、結果は3位であったが、新戦力の台頭も見られただけに終わり方としては来季以降が楽しみな形になっただろうか。これからオフシーズンに入り、しばらく試合を見られず(残念ながら全慶早戦は観に行けそうに無い・・・)ファンとしてはウズウズする時期が続くが来春の神宮を楽しみにしながら過ごしたいと思う。

2003年11月03日 22時11分51秒



また胴上げかよ!

  ∇慶早1回戦(11月1日)  (早大1勝)

慶應義塾大学
早稲田大学

[慶]小林基、鴛海、日暮、参鍋、小林康−岡崎
[早]●清水−坂本、浅木
【本】中村(慶)
【二】武内、由田(早)

 終わって見れば「やっぱり負けた・・・」という感じだった。とにかく慶應はバッテリーの脆さが目に付いた試合。 ランナーに走られても全く気付かなかったり、ストライクが入らず余計な走者を出したり、全く盗塁を刺す事が出来なかったり・・・。接戦に持ち込まなければいけないところであまりに痛いシーンの連続だった。序盤の展開からすれば2ケタ失点になるかな?と思わざるを得なかったが、守備陣が記録上ノーエラーに収めた為、何とか7点で収まったという感じだろうか?
 打線にはもっと粘りを見せて欲しかった。何よりも初回のあっけない3者凡退で 今日の敗戦を予感せざるを得なかった。今の慶應は俊足が持ち味の先頭打者松田が 塁上に出なければ正直苦しいチーム。しかし、その松田が追い込まれた末に凡打しているようでは勝ち目も薄くなってしまう。 反撃の烽火になるか?と思わせた中村のHRも結果的にはむなしい抵抗の一撃に終わってしまった。
 結局、また胴上げを見せ付けられてしまった。確かに早稲田は近年の選手強化で凄まじい打線を築き上げ、素晴らしい投手陣を擁する事となった。慶應との潜在的な実力差が無いとは言えない。しかし、それを差し引いても今日の慶應野球部からは勝利に対する強い執念、打倒早稲田の姿勢を あまり感じる事が出来なかった。何と言うか無敵の早稲田を前にしてビクビクしながら野球をしている感じに見えた。残念だがこの雰囲気では明日で終わってしまう事だろう。特に4年生、そんな形で終わってしまって良いのか?あまりに寂しすぎやしないか?何とか意地を見せてくれ!そして月曜日には笑ってシーズンを終えよう!

2003年11月02日 00時26分29秒



期待の1年、大活躍!

  ∇法政2回戦(10月19日)  (1勝1敗)

法政大学
慶應義塾大学
1X

[法]松本祥、猪子−新里
[慶]清見、日暮、●小林基−岡崎
【三】池辺(慶)
【二】早川、松田(慶) 新里、松本祥(法)

 今日はスタメンに入れ替えがあり、ファースト福田和、サード早川、キャッチャーは1年生岡崎でスタートした。しかし、そのサード早川が初回からエラー、更には記録はヒットながらレフト池辺のまずい守備も重なっていきなり重い4失点。結局、メンバー入れ替えが裏目に出る形となってしまった。
 だが2回以降は先発清見もヒットは打たれるものの追加点を許さず、その後リリーフした日暮、小林基もピンチらしいピンチを迎えなかった。キャッチャー岡崎も2つ盗塁阻止をして投手陣を支え、結局法政打線に追加点を与えなかった。
 打線は残念ながら今日も送れない、返せないという場面が多々見受けられた。残塁12という数字がそれを一番物語っているが、やはり緻密な攻めを行わなければ 接戦はなかなかモノに出来ないのでは!? 今日は昨日は見られなかったタイムリーヒットが出て1年生岡崎の見事な活躍にも救われたが、とにかく上級生たちは細かいプレーを確実にこなして欲しい。
 全体的には小林基の初勝利、来年以降守備の要となるであろう1年生岡崎の活躍と好材料が見られた試合だった。試合運びとしてはまだまだ不安の残る内容ではあったが、明日も勝って良い形で早稲田にぶつかって行こう!

2003年10月19日 17時32分35秒



雨中の敗戦・・・

  ∇法政1回戦(10月18日)  (法大1勝)

慶應義塾大学
法政大学

[慶]小林康、参鍋、小林基−安藤明、岡崎
[法]●下敷領−新里
【三】西川(法)
【二】藤田啓、山下裕(法)

 今日のような天気の中での敗戦ほど 見ている側として寒々しいものは無いだろう。先発の小林康は苦しんだ東大戦から調子が崩れたままのような気がする。東大戦での内容を考えるとあえて第1戦の先発にしなくても・・・というのが私の正直な感想だった。同じく不調だった清見を先発させろとまでは言えないが、今日の明治の佐藤賢のように思い切って別の投手を先発させてみるのも良かったのかもしれない。 (明治は結果的には敗れたが・・・)
 打線についても安打が出ても走者をすんなりと次塁へ送れないケースが目立った。 結局2得点も失策と犠飛によるものであり タイムリーは出なかった。法政の下敷領も春に比べたら数段成長していると思うが、 5安打しただけに残念だった。
 いずれにせよ、慶早戦100周年を恥ずかしくない形で迎える為には、あと2戦何が何でも勝たなければならない。今日の試合も全く明るい材料が無かった訳ではない。杉吉の2盗塁、小林基の好投があった。チームの勝敗だけを見れば泥沼に近い状態だが、小さなプラス材料をキッカケに良い結果を導き出して欲しい。

2003年10月19日 17時24分33秒



何とか勝ち点ゲット

  ∇東大3回戦(10月6日)  (慶大2勝1敗:勝ち点2

東京大学
慶應義塾大学
12

[東]小田、木村、升岡−河原
[慶]小林康、日暮、●参鍋−安藤明
【三】中村(慶)
【二】結城秀、早川、中村、池辺(慶) 北野、小田(東)

 たまたま有休を取っていたので期せずして球場へ足を運ぶ事になったが、それにしても寒い一日だった。結果は12−4というスコアで塾野球部の勝利。初回にエラー、暴投などが重なり無安打で3失点。 すぐに追いついたものの、2回には3安打されて1失点。再びリードを許すという展開となった。今日は雨の影響も多少あったとは思うが、昨日、一昨日に続いての小林康の東大戦での不調は今後の法政、早稲田戦を考えると気になるところではある。
 こうして劣勢スタートとなったが、打線はその後容赦無く東大投手陣を攻め立てて結果的に大量12得点。盗塁8という記録にも表れているが、機動力も活かしての得点は評価できるのではないだろうか。また、松田が5打数3安打1四球という結果を残し、先頭打者らしい見事な働きをした事も大きかったと思う。投手陣では3回からロングリリーフした参鍋が被安打1、8奪三振という好投を見せてくれただけに再び先発投手として登板する可能性も出てきただろうか?あとは結果論になってしまうのだが、捕手の安藤明が今日は無安打に終わっただけに昨日打撃、守備の両方で良い働きをした菊地を今日も見たかったというのが感想。
 いずれにせよ、何とか2つ目の勝ち点をゲット出来た。東大戦9年ぶりの敗戦を良い起爆剤にして残りの4試合を戦って欲しい。

2003年10月06日 19時49分36秒



東大は東大にあらず

  ∇東大2回戦(10月5日)  (1勝1敗)

慶應義塾大学
東京大学
4X

[慶]清見、参鍋、小林康−安藤明、菊地
[東]小田、木村、●升岡−河原
【本】杉岡(東) 松田(慶)
【二】河原(東) 菊地、早川(慶)

 不安は的中した。初回塾野球部は先制するものの、満塁のチャンスを活かし切れず僅か1点に終わる。東大はすかさずその裏に同点へ。5回に試合が動くが、追加点を挙げたのは東大。前原のタイムリーヒットに続き、杉岡の3ランHRで一挙4得点・・・。先発清見はここでノックアウト。
 私は正直この得点で「今日の結果は決まったか!?」と思ったがさすがに塾野球部もそのままでは終わらず、7回に四球を絡めてチャンスメイクすると一挙4得点で同点。続く8回は松田のHRを皮切りに3得点で逆転した。しかし、やはり打線にあと一押しが足りない印象はぬぐえず、得点圏にランナーを残したまま攻撃終了。9回も無得点に終わってしまった。
 こうなると怖いのが今季の東大。小林康を攻めて攻めて押し出し、2点タイムリーで同点。最後はやはりこの男、杉岡のレフとへのサヨナラヒットで試合終了。塾野球部は勝ち方を忘れてしまったかのようだった・・・。
 これまで塾野球部の優勝シーン、敗戦シーン、天覧試合と色々見てきたが、東大戦の敗戦だけは見た事が無かった。やはりショックで、私は試合終了後しばらく立ち上がる事が出来なかった。残塁15、失点9の塾野球部攻撃陣、投手陣も情けないが、チャンスをしっかりとモノにしていた東大も見事だったと思う。しかし、優勝、打倒早稲田を狙う筈のチームが優勝経験の無い東大に負けていて良いのか?とにかく残りの試合は絶対に何があっても勝て!明日は結果として勝つのではなく、それなりの内容も期待したい。完勝を望む!

2003年10月05日 17時08分35秒



神様、仏様、中村様!

  ∇東大1回戦(10月4日)  (慶大1勝)

東京大学
慶應義塾大学

[東]木村−河原
[慶]小林康、●清見−安藤明
【本】中村2(慶)
【三】杉岡(東)
【二】前原(東)

 明治戦からの嫌な流れをそのままに先発の小林康は初回から大乱調でいきなり3失点。見ている側としては「相手は東大だから・・・」と心の中で言い聞かせながらの観戦となってしまった。しかし、明治戦で2戦とも好投した東大の木村は塾野球部打線にチャンスを作らせず、小林もその後は立ち直りしばらく膠着状態となった。
 こうして、もしや・・・という気持ちが次第に強くなってきた6回裏慶應の攻撃。4番早川が四球で出塁すると、続く中村が見事レフトへ2ランHR。1点差に追い上げた。そして8回には四球の早川を塁上に置いてまたも中村がレフトへの2ランHRを放って逆転に成功。まるでVTRを見ているかのような展開で塾野球部が逆転勝利を飾り、8回から救援に回っていた清見は今季初勝利となった。
 勝つには勝ったが、物足りない試合。明治戦でもそうだったが得点への貪欲さをイマイチ感じないのがこのところの塾野球部である。結局2ランHR2本での得点のみであり、打線の繋がりの悪さも見せてしまった。初回の乱調というのもメンタル面がまだまだ弱い証拠なのではないだろうか?今日はまさに「神様、仏様、中村様」という結果。はっきり言って今季の東大は投手陣、打撃陣、守備陣いずれも勝負強く、いつもと全く違う印象があるだけに次戦は絶対に油断出来ない。勝利に向かって貪欲に行って欲しい。

2003年10月05日 16時35分34秒



野球は9回2死から・・・

  ∇明治1回戦(9月27日)  (明大1勝)

慶應義塾大学
明治大学
1X
(延長10回)

[慶]清見、参鍋−安藤明
[明]一場、●佐藤賢−小林真、柴田
【本】池辺、早川(慶)
【二】齋藤、西谷(明)

 やはり明治戦か、というのが正直な気持ち。9回裏2死までは完全に勝利の雰囲気だった。その後のセンターへのポテンヒットでランナーが出るとその後四球と続き、運命のピッチャー強襲ゴロ。清見は見事にグラブに納めたが何と一塁へ悪送球。ボールがライト側ファールグラウンドへ転々としている間に2人の走者がホームへ還り同点。傍から見ていても動揺が隠せない状況だった先発清見はここで降板して参鍋へ交代。なおも続く2死3塁のサヨナラのピンチは高いバウンドのピッチャーゴロを捕球した参鍋が打者との競走に勝って何とか凌いだ。
 しかし10回裏、明治の攻撃では安打、死球であっという間にノーアウト1、2塁のピンチを迎えてしまった。送りバントを捕手安藤が阻止して1死1、2塁と変わるが、その後の牽制ミスでランナー2、3塁へ。やむなく満塁策をとったものの次の打者に1球もストライクが入らず押し出しでサヨナラ負け。まさにあと1球で手にする事が出来たはずの勝利を逃してしまった。
 「野球は9回2死から」という言葉がまさに当てはまる試合。終わった時に1点でも多い方が勝ちという野球のルールに単純に照らし合わせれば完全に慶應の勝ち試合だった。しかし、終わって冷静に考えてみれば投手陣の精神面の弱さが露呈されてしまったし、攻撃に関してもランナーの走塁ミスもあった。得点も相手バッテリーのエラーによる初回の1点とHR2本による3点であり、総合力で勝つという試合では無かったような気がした。それにしても明治戦は何故こうなるのか・・・?

2003年09月28日 11時12分07秒



無難に連勝

  ∇立教2回戦(9月14日)  (慶大2勝:勝ち点1

慶應義塾大学
立教大学

[慶]●小林康−安藤明
[立]小林、三村、本田、池田−横山、鈴木宏、藤村
【本】杉吉、安藤明(慶)
【三】池辺(慶)
【二】安藤明(慶) 岩村(立)

 土日にかけて所要があった為、昨日が初観戦となった。 途中の5回からの観戦となったが、そこから9回までは特に危なげ無く試合が動いたと思う。池辺3塁打後の早川の犠打、安藤明のHRと相手のミスによらない得点シーンを見る事も出来て嬉しかったというのが正直なところ。投げても先発した小林康が散発の5安打3四死球に立教打線を抑えて完投勝利。幸先良いスタートとなった。
 今季は清見以外の投手陣に不安を抱えながらスタートした春季リーグ戦を考えると非常に頼もしい布陣で試合に臨めた事だろう。次は一週空いて明大戦を迎えるが、春は先勝したもののその後連敗して勝ち点を落とした相手だけに清見には第1戦で出た悪いところを修正して欲しいし、小林康には立大戦の調子で頑張ってもらいたい。打線でちょっと気になるのはこの2連戦でノーヒットに2エラーと良いところが見られなかった堤野だが次こそ塾野球部のレギュラーメンバーらしい活躍を期待したい。

2003年09月15日 13時03分56秒


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