試合観戦記(2005年春季大会)


第1シード獲得!そしてニューヒーロー登場の予感!?

  ∇県大会準々決勝(4月29日:相模原球場)

法政二
慶應義塾

[慶]忠本、宮本−野毛、高橋

 苦しみながらも2試合を勝ち上がって迎えた準々決勝。この試合からいわゆる「応援団」も参加可能という事で、個人的には慶法両校によるエール交換なども楽しみにしていた。

 そして、「法政大学校歌」「慶應義塾塾歌」が相模原球場に鳴り響き、両校エール交換を行った後に始まった「慶法戦」。慶應の先発は前回の湘南工大附戦でもリリーフ登板を果たした背番号11の忠本。これまではボールが先行する事の多かった投手だが、今日は初回からストライク先行の見事なピッチングで5回まで法政打線を見事無失点に抑えた。また、味方打線も初回から小刻みに得点し、5回を終わって4−0。今日こそ楽勝ムードか!?と期待せずにはいられなかった。

 しかし、そう思ったのも束の間、6回からの忠本はスタミナが切れてきたのか、それともスタメン捕手の野毛から代わった高橋のリードへの対応が上手く行かなかったのか、ボールが先行する悪い時のピッチングに変わってしまった。6、7回で合計3失点。それでも味方打線が各回1点ずつ取り返してリードを保った。

 そして、迎えた8回。何とここで意外な選手起用が起こる。入学してまだ1ヶ月も経っていない1年生投手宮本の登場である。今日のベンチ入りメンバーの発表時に1年生が1人メンバーに入っていたのは気付いたのだが、まさか出場するとは思わなかったし、そもそも私は投手なのか野手なのかすら知らなかった。

 球場でお会いしたあるOBの方から「今日ベンチに入った1年生は速いらしいですよ!」と教えて頂いた時にも「走るのが、ですか?」と聞き返してしまい「いや球のほうが・・・。」と訂正されたほどだった・・・(笑)。

 さて、その宮本だが、さすがに春の大会とは思えないほどの大観衆や バックで守っている先輩たちが甲子園を沸かせた選手達だったこともあり、かなりのプレッシャーを感じたのか投げた2イニングは四死球や被安打でピンチの連続だった。それでも要所を占める徹底ぶりで見事8、9回を無失点!夏、そして秋を睨む上で頼もしい投手のデビューとなった。

 全体的にはバントを試みる機会が多かったり、投手陣もエース中林を温存したりと(今日の中林から投げるそぶりは全く見られなかった。) 色々試しながら戦った試合だったと思う。残塁がちょっと多かったように思うが、それでも6得点出来ているという事は相手のエラーを着実にモノにしたり、誰かしら打点を挙げている訳なので、改めて選手層の厚さを感じた。何より県大会の準々決勝をエース温存で勝利出来た事は非常に大きいだろう。

 これで7年ぶりに夏の第1シードを獲得!次は春季関東大会出場を賭けて桐光学園と再び戦う事になる。相手は昨秋の雪辱を期して臨んでくると思われるだけに今までの相手以上に厳しい戦いになるものと予想されるが、夏に向けてまた何かを得ながら勝利に向かって邁進して欲しい!

2005年04月29日



試合展開は微妙、でも強さを感じた試合

  ∇県大会4回戦(4月23日:保土ヶ谷球場)

慶應義塾
湘南工大附

[慶]中林、忠本、中林−高橋、鹿毛

 先週に引き続き保土ヶ谷球場が会場となった今日の試合。対戦相手は前々から掲示板に書き込んでいる通り、99年夏に苦杯を喫した湘南工大附。あの敗戦を目の前で見ていた私としては絶対に負けて欲しく無い試合だった。
 初回、甲子園から打撃好調を維持している竹内のタイムリー。そして今日は5番に打順が下がった高尾の2ランHRで3点先行。この時点では「楽勝」の2文字が頭をかすめた。
 しかし、やはりそこは高校野球。先発中林は今日も制球が乱れ気味で、2回に相手エースから何と2ランを浴びてしまい1点差・・・。そして、自らのHRに気を良くしたのか、湘南工大附のエース今井の力のこもった投球の前に塾高打線がなかなか繋がりを見せることが出来ず、 逆に4回には2点を奪われて逆転を許してしまった。
 それでも6回には打撃不振から打順を7番に下げていた山口がレフトへ大きなタイムリーツーベースを放ち、試合を振り出しに戻して試合は終盤へ。6回裏、塾高はここから中林をライトの守備へ就かせて忠本をマウンドへ向かわせた。連戦となる夏の大会はどう考えても中林1人で勝ち抜くのは不可能と見ている私としてはこの継投には拍手だったが、 その忠本もコントロールが芳しくなく終始ランナーを背負う苦しい展開・・・。ただ、それでも何とか凌いで凌いで6、7回と抑えた。
 しかし、先攻の塾高にとって、一番注意したい8回裏に ツーアウトから痛恨の1失点。当たり前だが、野球は終わった時に1点でも多い方が勝つルール。つまり、大ピンチの状況で9回の攻撃へと移った・・・。
 9回の塾高は先頭打者に代打を送って甲子園でのラッキーボーイ新谷が打席へ。その新谷はしぶとく3塁線ギリギリの内野安打で出塁。これで上手くランナーが進めば同点は間違いない・・・誰もがそう思ったに違いない瞬間だったが、武相戦に続き今日も当たっていた1番谷地の打球は何とも不運なサードライナーゲッツー・・・。湘南工大附のベンチ、スタンドはセンバツ出場の塾高からの勝利まであと1アウトという事で大喜び・・・。
 逆に私を含め一緒に観戦していた塾高ファンの面々は正直負けを覚悟した・・・。だがここからの粘りが驚異的だった。2番漆畑、3番竹内、4番湯浅への代打平川、5番高尾が怒涛の4連打で同点、逆転劇を演出!特に平川のフェンス直撃の打球は凄まじかった!例年の塾高ならそのまま負けてしまいそうな展開もこうして層の厚い中軸打線が何とか勝利をもたらした。
 これで夏の第2シード以上が確定。試合に勝ったという結果自体はOKだが、今日は課題が大いに出た試合でもあった。
 まずは投手陣。エース中林は本来の投球には程遠い内容でノックアウトされた形と言っても良かった。再登板後に迎えた最終回の守備も2与四球という一人相撲で同点のピンチを招いてしまった。そろそろ9回の守備をドキドキせずに見たいものだ・・・(笑)。忠本もコントロールが定まらず、まだまだ1試合を任されるほどの状態には無かったと思う。他の投手陣は登板していないのでわからないが、夏までに彼を含めた控え投手陣が数段レベルアップしてくれないと神奈川の頂点に立つ事は難しいと思われる。むしろ各投手にはエースの座を奪うくらいの成長を期待したい。
 そしてバッテリーミスの多さ。これは昨秋から変わっていない・・・。暴投で相手ランナーを丁寧にも進塁させてあげて無駄な失点を招いている。また、捕手陣は盗塁阻止率を上げないと苦しい。ハッキリ言ってフリーパス状態に見える。現状ではバッテリーミスと被盗塁の併せ技で失点を演出してしまっている感が強いので、ここでもレベルアップを期待したい。
 打線の方はバント成功率をもっと上げるべき。全体的にパワーを持っている事はこれまでの試合で実証済だと思うが、どうしても小技を失敗するケースが目立ってしまう。今日のように1点を争う試合ではこれが後々響いてくる事もある筈。湘南工大附はスクイズを含め上手いバントを何度も決めていた。実績では塾高野球部が上でも、細かいところで 相手の方がレベルが上だったりする場合もあるので、全てを上回る事が出来るよう頑張って欲しい。
 負け寸前まで追い詰められながらも最終的には勝利を収めるという強さも見せた塾高。次は法政二高戦だが、高校野球版の慶法戦だけに非常に楽しみだ。良い内容で良い勝ち方をして欲しい。1ファンの自分がうるさい事をウダウダと言ってしまっているが、それだけ期待が大きいという事で勘弁して頂きたい(笑)。さあ次の試合もガンバレ!

2005年04月23日



正直辛勝、でもシード権獲得!

  ∇県大会3回戦(4月16日:保土ヶ谷球場)

武  相
慶應義塾

[慶]中林−高橋

 今日は久々の保土ヶ谷球場。第一試合が横浜VS桐蔭学園という県内屈指の好カードだった為、春季県大会の序盤にしては多くの観衆が球場まで詰め掛けていた。
 なお、秋は塾高と準決勝で接戦を演じた横浜が桐蔭学園の前に打線が振るわず、1−5で敗退。何と24年ぶりに夏ノーシードとなってしまった。これで早くも今夏の神奈川大会の組合せが気になる状況となった。
 さて、センバツ後最初の公式戦となる塾高だが、夏のシード権をかけた大事な試合と言う事もあってか、先発はやはり不動のエース中林。しかし、正直調子は芳しくなかった・・・(笑)。序盤はボールが先行気味で初回に早くも1失点。味方打線が直ぐに1点を取り返し、その後逆転した訳だが、自らエラーを犯す場面もあるなど最後までピリッとしない感じだった。
 打線も武相のアンダー気味のサイドハンド投手の前になかなか繋がりが見られなかったが、相手守備陣の合計6つという信じられないエラーの数にも助けられて計7得点。 残念ながら中軸の活躍度が低い試合ではあったが、それでも7得点出来るあたりに 攻撃陣の充実度が窺えた気はした。漆畑主将にも久しぶりに公式戦でのヒットが出たのが救いだっただろうか。
 次戦はベスト8をかけて湘南工大附との対戦。前回は98年秋季関東大会出場のチームが翌99年夏に5回戦で対戦したが、この時は1−10という大差での敗戦を喫してしまった。先輩たちのリベンジを果たすという意味でも今度の対戦は快勝して欲しいと思う。

2005年04月16日




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