試合観戦記(2004年選手権予選)


降りしきる雨は涙雨・・・

  ∇4回戦(7月21日:相模原球場)

桐蔭学園
慶應義塾

[慶]中林−長尾

 秋、春、そして夏へと続いた「慶桐戦」。勝利の女神はまたしても慶應には微笑まなかった・・・。
 今夏の課題に思われた立ち上がりを見事3者凡退に抑え、終始コントロールに不安も無く、僅か2失点完投したエース中林。 春の時点では大きな課題であった送りバントを次々と成功させ、殆どのイニングで得点圏にランナーを進めた攻撃陣。この試合、私が見た桐蔭戦3試合の中では一番プレッシャーを与えた展開であり、ベストゲームだった。
 では、何故負けたのか?やはり相手もそれだけレベルアップしていたのだろう。春の対戦時にはエラーの多かった桐蔭だが、今日の試合では守備も打撃もソツ無くこなしていた。そして勿論、塾高野球部もよくやったと思うが、どうしても目に付いてしまったのが見逃し三振の多さ。この積極性の違いが最終的には勝敗を分けたのだろうか?ともあれ、ここまで名門桐蔭学園を追い込んだのは見事だった。正直、サヨナラ負けした昨秋の県大会以上に「勝てる!」とファンに思わせてくれる試合だったに違いない。
それにしても遠い遠い甲子園・・・。試合後の塾歌斉唱の時に振りしきっていた雨は まるで天が塾高ナインの敗戦に涙しているかのようだった。
 今日をもって高校野球を引退する全3年生、今までの野球部生活、お疲れ様でした。残念ながら甲子園には届かなかったけれども部活動を通じて学んだもの、得たものを活かして残りの高校生活、そして来春からの大学生活を送って下さい!2年生以下はちょっと気は早いかもしれませんが、あと1か月もすれば秋季大会が始まります。今度は秋季県大会制覇、関東大会制覇・・・そして「選抜大会制覇」を視野に入れて新チームを引っ張って下さい!塾高野球部、塾高應援指導部、女子高バトン部、 応援活動をサポートしてくれていた大学應援指導部といった各部の皆さん、野球部の応援に駆けつけた沢山の塾関係者の皆さん、今日は良い試合を本当にありがとうございました。

2004年07月21日 23時27分18秒



これは力の差か!?

  ∇3回戦(7月19日:大和引地台球場)

藤沢西
11
慶應藤沢

[慶]三輪、飯塚−直田

 今日は一昨年夏の茅ヶ崎北陵戦以来となった慶應藤沢の試合観戦だったが、残念ながら今回も敗戦となってしまった。一言で言うならば、守備、攻撃ともに力負けだろうか。
 振り返ってみると、守りについては捕球に関しても送球に関しても重要なところで ミスが出てしまったのが慶應側だった。中には難しい飛球を捕球するプレーもあっただけにこれは残念。また、投手陣も与四死球が目立ち、結果的に大量失点に結びついてしまったと思う。打線についても安打数こそ相手に遜色なかったが、打球の強さという点では完全に負けていた印象である。 得点圏にランナーが進んだ場面を比較しても慶應は力のないゴロ、フライに終わってしまうケースが多々見受けられたのだが、その辺りの集中力の差が僅か1得点留まってしまった所以だろう。
 負け試合だっただけに何だか厳しい内容ばかりになってしまうが、決して慶應藤沢が悪いチームだったという事ではない。実際2試合勝ち上がっている実力は本物だと思うし、正直なところ藤沢西が強かったのだと思う。負けたのは残念だが、ここは素直に相手を讃えたい。
 そして慶應藤沢の試合を見ていて、学校が共学校かつ小所帯だからなのかも知れないが、スタンドも含めてアットホームな感じがした。應援指導部はないので割とオリジナルな応援を繰り広げていた同校だが、生徒達も父兄の方々も楽しんでいるように見えた。強豪校のスタンド風景とはまた違って良い風景だった。
 残念ながら3年生は今日で高校野球は引退。「お疲れ様でした」と言わせて欲しい。中学野球も含めて中には6年間一緒にプレーしてきた選手もいる事と思うが、長い人生の中の一つの良い思い出にして欲しい!そして、大学野球部でも続ける選手は是非安藤明選手のような活躍を!チームに残る下級生はまず秋の県大会出場に向けて 新チームをつくりあげて貰いたい。湘南地区は激戦なので大変だと思うが、応援しています!

2004年07月19日 20時34分49秒



見たか!3年生の意地の一発!

  ∇3回戦(7月18日:横須賀スタジアム)

霧が丘
慶應義塾

[慶]忠本、本間、中林−長尾

 敢えて先に厳しい事を書きます(笑)。今日の試合、7回までの展開からすると、とても次の桐蔭学園には勝てない内容だった。先発の2年生忠本はコントロールは決して悪くなかったが、何しろ打者を追い込んだ後が悪かった。三振を意識しすぎたのか、カウントが2−3になる事が多く、四球で不要な走者を出す場面も目に付いた。また暴投での失点もあったが、これほど勿体無いものはない。追い込んだ後の攻め方を再考し修正するべきではないだろうか。
 そして2番手の3年生本間は僅か1イニングだけの登板だったものの、2回戦に続いてしっかりと次に繋げる投球を見せてくれたが、3番手のエース中林は代わりばなが悪く、6回表にノーアウトからいきなり連打されて失点。立ち上がりの不安定さは致命的な結果を招きかねないだけに落ち着いた投球を見せて欲しいところ。しかし、7回からはうって変わって安定的な投球を見せてくれた。9回までの無失点投球はさすがエースという感じの見事なものだったように思う。桐蔭戦はこの7回以降の調子で行って貰いたい。
 守備陣は全体的には締まっているのだが、レフトへの打球を後逸したプレーだけはいただけなかった。とにかく基本的なプレーでのエラーは命取り!桐蔭戦でそれをみせたら終わりだという意識を強く持って欲しい。
 打線も頻繁にヒットや四死球を選んで出塁したが、相手エース浜里の変則モーションに合わせられなかったのか中々繋ぐことが出来なかった。今日は特にイージーなフライを打ち上げてしまう場面も目立ったが、これでは走者が進塁出来ない。今日はもっと得点しても良い攻撃内容だっただけに次はとにかく転がす事を心掛けて欲しい。
 とは言え、高校野球はトーナメント戦である以上、どんなに良い試合を展開しても負けてしまったらそこで終わり。かつて「終わった時に1点多ければ良いんです」という名言を残した指導者もいるくらいである。それだけに4番の平賀が8回裏に放った勝ち越し満塁HRは、それまでの嫌な雰囲気を一気に断ち切る素晴らしいものであった。
 そして更に見過ごせないのが彼がAO世代ではない3年生で、しかも慶應普通部出身である点ではないだろうか。最近の塾高はAO入試により入部した2年生以下の選手が注目される事が多いのだが、今日の平賀の一発は内部進学や一般入学の部員にも まだまだ力のある選手がいる事をアピールしてくれた。今後もAO、内部、一般の部員がそれぞれ切磋琢磨して、より良い塾高野球部を築いて欲しいものである。
 ともかく2002年夏の東金沢戦同様、今日もヒヤヒヤさせられたが(笑)無事に勝利をおさめることができた。さあ、次はいよいよ桐蔭学園だ。今度こそ「三度目の正直」と行こうじゃないか!在学生もOBも皆、塾高野球部の勝利を期待している。頑張れ慶應義塾高校野球部!

2004年07月18日 19時56分13秒



とりあえずは祝!初戦突破

  ∇1回戦(7月11日:保土ヶ谷球場)

湘  南
慶應義塾
(7回コールド)

[慶]中林−長尾

 今日保土ヶ谷球場へ行かれた方は体感したと思うが、第一試合の途中で台風が来たかのような激しい雷雨に見舞われた。泳げるんじゃないかというくらい(言い過ぎかな(笑)?)内外野とも水浸しになったグラウンドを見て 今日は中止かな?と思っていたが、雨が小降りになるや否や「試合再開に向けてグラウンド整備します」のアナウンス。平日観戦が難しいサラリーマンとしては嬉しいのだが、昨年の悪夢があるだけに、このグラウンド状態では何か起こるのではないか?という不安感も沸いてしまった(笑)。
 さて、試合の方を簡単に振り返ると、エース中林はややボールが先行気味の立ち上がり。初戦、しかもTVKでの中継という緊張感もあったのか、序盤は毎回安打されるなど不安定であった。しかし、塾高打線の方が安打、四球を絡めて2回以降じわりじわりと湘南を突き放しはじめると、それに気を良くしたのか徐々に安定感が増していき、結局は7回を完封で締めくくった。
 けれども塾高が上を狙うチームである事を考えると全体的には沢山の課題が残った試合ともいえる。まずは投手力、まだ2年生であるとはいえ塾高のエースである以上 中林の立ち上がりは安心出来るものではなかった。今年のチームは嫌でも桐蔭学園を引き合いに考えてしまうのだが「あそこは桐蔭相手だったら失点かもな・・・」というピンチも何度か招いてしまったように思う。昨秋の地区予選で初めて彼の投球を見た時「こんなにコントロールの良い投手が塾高に入ったのか!」と感激した覚えがあるだけに今日のような投球が本来の中林ではない筈。次戦以降徐々に調子を上げていって欲しい。ただし、付け加えておくと牽制アウトをとるなど落ち着いたプレーも見られたのは良かった。
 打線は四球を良く選び、安打も相応に出ていたが、スクイズ失敗やアウトカウントの間違いはいただけなかった。特に2度も走者がアウトカウントを間違えたのは痛い。1度目は相手外野手がフライに追いつけず得点に結びつく結果オーライの形であったが、2度目は見事にダブルプレーにきってとられた。野球をやる以上アウトカウントを認識しておく事は本当に基本中の基本だと思うので、次戦以降は落ち着いたプレーを望みたい。
 少々厳しい言い方をしてしまったかな?とも思うが、それだけ塾高野球部への期待が大きいという事でどうか許して欲しい。 しかし、去年悔しい初戦敗退を喫しただけに完封コールド勝ちした事は本当に嬉しかった。試合前に抱いた不安感も杞憂に終わって良かったと思う(笑)。
 そして、今日はスタンドの方も非常に賑やかで応援席には大学應援指導部のリーダー部責任者常陸君、副将兼旗手長牛島君、吹奏楽団責任者で元塾高應援指導部主将鈴木君などの大学生幹部や下級生の姿も見受けられた。特に塾旗は大学の牛島旗手長が揚げるなど、まさに「慶應義塾」一体となった豪華な応援であった。また塾高野球部OBである西武ライオンズ佐藤友亮選手の姿も見えたので本当に足を運んで良かったと思う。次に私が観戦できるのは来週18日の3回戦。今日以上に引き締まった良い試合を見せて欲しい。それから今日試合再開に向けてグラウンド整備を行ってくれた 各校控え部員の皆さんも本当にお疲れ様でした。ある意味今日の主役は君たちだったと言えるでしょう!とにかくまずは今季チームでの県大会初勝利、おめでとう!

2004年07月11日 21時04分55秒



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